(2020-09-20 初稿 - 2021-05-13 転記・修正)
はじめに
Raspberry Pi、Arduinoに続けて、M5Stackも買った。
約5.5cm四方の小さなサイズで、WiFiやBluetoothの通信機能、小さな液晶、スピーカまでついているので、単独で利用しても楽しそう。
Raspberry Piが1万円前後、M5Stackが4千円と両者ともに高機能なので、やや使い分けが難しいが、M5Stackが単体で液晶やBeep音で確認できる点は、メリット。
ここでは、ArduinoとM5StackのためのArduino IDEのインストールと設定について記述する。
Arduino IDEのインストール
AruduinoやM5Stackのスケッチ(プログラムやスクリプトのこと)を開発する環境として、Arduino IDEを利用する。
Debianには、arduinoパッケージがあるが、Versionが1.0.5と古く、M5Stackのスケッチ開発のためには使えない。
そこで、以下のサイトからtarボールをいただきインストールする。
まずは、以下のサイトからarduinoをダウンロード。
ちなみに、筆者の環境はDebian 64bit、Raspberry Pi 32bit ARMなので、それぞれ別なものをダウンロード。
ダウンロード後、以下のとおりインストール。ダウンロードしたバージョンは、1.8.13。
ダウンロード後、/optに展開したのは、気分的な問題。
cd Downloads/ tar -xf arduino-1.8.13-linux64.tar.xz sudo mv arduino-1.8.13 /opt/ cd /opt/arduino-1.8.13/ sudo ./install.sh
Arduino IDEの設定
続いて、インストールしたArduino IDEを起動し、IDEの各種設定を行う。
なお、以降の記述は、以下の本を参考に実行した。
この本のサンプルスケッチはとても実用的で良書だ。
- 「みんなのM5Stack入門」 下島武彦著 株式会社リックテレコム発行
ボードマネージャURLの追加
下図のように、「ファイル」、「環境設定」から追加のボードマネージャのURL「を追記する。
入力文字: 「https://dl.espressif.com/dl/package_esp32_index.json」
ボードマネージャでesp32の追加
「ツール」、「ボード:Arduino/Genuino UNO」、「ボードマネージャ」を選択。
検索窓に「esp32」と入力すると「esp32 by Espressif Systems」が現れるので、「インストール」を押してインストール。
下図では、既に「M5Stack-Core-ESP32」が選択され、シリアルポートも「/dev/ttyUSB0」が選択されているが、同じように選ぶ。
なお、シリアルポートはM5StackをUSB接続しないと現れないし、環境によって番号は異なるので、注意。
M5Stack ライブラリのインストール
続いて、「ツール」、「ライブラリを管理」から「ライブラリマネージャ」を起動。
検索窓で、「m5stack」と入力すると、「M5Stack by M5Stack」があるので、インストールボタンでインストール。
python serialのインストール
最後に、python-serial をインストールする。
python3系とpython2系、両方にインストールしておいた方が良い。
sudo apt install python-serial
dialoutグループへの追加
arduino IDEを利用するには、ユーザ(ここでは、hoge)が dialout のグループに入っている必要がある。以下のとおりユーザを dialoutグループに追加する。
sudo adduser hoge dialout
再ログインして、groupsコマンドで、自分(hoge)がdialoutグループに所属していることを確認すること。
groups
以上、インストールは完了。