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Debianでハードディスクの移設

(2020-07-12 初稿 - 2024-03-02 転記・修正)

はじめに

先日、久しぶりにデスクトップPCを交換したので、前のデスクトップPCに付けていたハードディスクを移設(乗せ換え)した。

このページは、ハードディスクのフォーマットは行わず、データはそのままで移設する方法を記載する。

ハードディスクの接続

まずは、ハードディスクを本体に接続する。

電源を確実にOFFにした上で、電源とS-ATAケーブルを接続すれば、難しい作業ではないので、ここでは省略。

 UUIDの確認

ハードディスクを物理的に接続後、電源ONにして起動する。

UUIDの確認方法は、以下の2とおりあるので、どちらか好きな方で。

ls /dev/disk/by-uuid

まず1つ目の方法は、/dev/disk/by-uuidをlsコマンドで確認する方法。

$ ls /dev/disk/by-uuid

合計 0

lrwxrwxrwx 1 root root 10 7月 10 20:42 02C3-21D2 -> ../../sda1

lrwxrwxrwx 1 root root 10 7月 10 20:42 2ef369a1-0330-4175-8651-f2da0a60ac01 -> ../../sdb1

lrwxrwxrwx 1 root root 10 7月 10 20:42 b1d418de-eb86-45b0-9841-76a135104c85 -> ../../sda3

lrwxrwxrwx 1 root root 10 7月 10 20:42 ffd2862c-029b-41a5-8677-0ca8eb8751c1 -> ../../sda2

筆者のデスクトップPCでは、上記のように表示され、移設したハードディスクは、UUIDが2ef369a1-0330-4175-8651-f2da0a60ac01であり、/dev/sdb1として認識されている。

blkid

blkidコマンドの場合は、以下のように確認する。

$ sudo blkid

/dev/sda1: UUID="02C3-21D2" TYPE="vfat" PARTUUID="4667a68b-4a36-481b-8875-8c1baaf674e0"

/dev/sda2: UUID="ffd2862c-029b-41a5-8677-0ca8eb8751c1" TYPE="ext4" PARTUUID="71b2c054-465a-4dc9-a997-0786ee1f53dd"

/dev/sda3: UUID="b1d418de-eb86-45b0-9841-76a135104c85" TYPE="swap" PARTUUID="449fe6df-c9e5-4e2c-8f2d-cfbce08847d0"

/dev/sdb1: UUID="2ef369a1-0330-4175-8651-f2da0a60ac01" TYPE="ext4" PARTUUID="15cf4ba6-d7b5-4f85-bc5e-38bf701296f1"

こちらでも、UUIDが"2ef369a1-0330-4175-8651-f2da0a60ac01"で、/dev/sdb1として認識されていることがわかる。

様々なハードディスクを接続している場合は、あらかじめlsblkコマンドで、以下のように対象のハードディスクを確認したうえで、blkidコマンドを利用した方が良い。

$ lsblk

NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT

sda 8:0 0 465.8G 0 disk

├─sda1 8:1 0 512M 0 part /boot/efi

├─sda2 8:2 0 449.3G 0 part /

└─sda3 8:3 0 16G 0 part [SWAP]

sdb 8:16 0 2.7T 0 disk

└─sdb1 8:17 0 2.7T 0 part /home2 ※

sr0 11:0 1 1024M 0 rom

※ 上記の例では、すでに/home2にマウントしてしまっている ^^;。

 

$ sudo blkid /dev/sdb1

/dev/sdb1: UUID="2ef369a1-0330-4175-8651-f2da0a60ac01" TYPE="ext4" PARTUUID="15cf4ba6-d7b5-4f85-bc5e-38bf701296f1"

マウンティングポイントの作成

筆者の移設するハードディスクには、容量は大きくてもそれ程頻繁にアクセスしないファイルが多く含まれるDownloadsやMusicディレクトリを保存している。

ここでは、まずマウンティングポイントを/dev/home2とする。

$ sudo mkdir /home2

/etc/fstab への追記

次に/etc/fstabに追記し、起動時から/home2ディレクトリとして、アクセスできるようにする。

$ cat /etc/fstab

 

# /etc/fstab: static file system information.

#

# Use 'blkid' to print the universally unique identifier for a

# device; this may be used with UUID= as a more robust way to name devices

# that works even if disks are added and removed. See fstab(5).

#

# <file system> <mount point> <type> <options> <dump> <pass>

# / was on /dev/sda2 during installation

UUID=ffd2862c-029b-41a5-8677-0ca8eb8751c1 / ext4 errors=remount-ro 0 1

# /boot/efi was on /dev/sda1 during installation

UUID=02C3-21D2 /boot/efi vfat umask=0077 0 1

# swap was on /dev/sda3 during installation

UUID=b1d418de-eb86-45b0-9841-76a135104c85 none swap sw 0 0

/dev/sr0 /media/cdrom0 udf,iso9660 user,noauto 0 0

# add H.Y 2020-07-04

UUID=2ef369a1-0330-4175-8651-f2da0a60ac01 /home2 ext4 errors=remount-ro 0 2

 なお、第6フィールドの数値は、fsckがチェックする順番だが、ルートファイルシステムは1を、それ以外は2を指定する。

以上で移設の作業は終了。

Tips

シンボリックリンクの活用

Tipsという程ではないが、以下のようにマウントポイントのディレクトリを変更すれば、通常のディレクトリと同様に利用可能になる。

例として、ユーザ名hogeが、Downloads ディレクトリを/home2/Downloads に移動する場合をあげる。

$ sudo mv ~/Downloads /home2/                     # これまでのデータを移動

$ sudo chown hoge.hoge /home2/Downloads

$ rm -rf ~/Downloads                                        # 既存のディレクトリを削除

$ ln -s /home2/Downloads Downloads             # シンボリックリンクを貼る

ゴミ箱の設置

新しく移設や増設したハードディスクは、通常ではゴミ箱にファイルを移動できないので不便だ。

これは、ゴミ箱がパーティションをまたいで利用できないのが原因のよう。

新しく移設・増設したハードディスクに以下のように.Trashディレクトリを作成することにより、便利に利用できるようになる。

sudo mkdir -m 1777 /home2/.Trash

おわりに

何かかわったら追記する。

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