(2022-01-31 初稿 - 2022-11-01 追記)
はじめに
Chrome Remote Desktopを利用すると、多くの場合ネットワークの設定を変更せずに職場や自宅のネットワークにアクセスできるようになる(職場のPCにリモート接続する場合は、許可が必要な場合がある)。
少なくとも、職場のPCから自宅のPCにアクセスできれば、ファイルの忘れ物等は防ぐことができて便利だ。
ここでは、Wake On LANで起動する側のPCを「起動PC」、起動を命令するPCを「命令PC」と呼ぶことにする。
Wake On LANの設定
以下のサイトを参照し設定した。多謝 m(__)m
設定したPCの環境(起動PC、命令PCともに)
Debian Bullseye Linux 5.10.0-11-amd64 #1 SMP Debian 5.10.92-1 (2022-01-18) x86_64 GNU/Linux
現状の確認
まずは、起動PC(Wake On LANされる側PC)の現在の状態を確認する。
上記のサイトに従って、ethtoolをインストール。
sudo apt install ethtool
自身のネットワークを確認する。
less /etc/network/interfaces iface enp12s0 inet dhcp sudo ethtool enp12s0 Wake-on: d (dの場合は WakOnLAN不可)
Wake On LANを可にする方法は、以下のドキュメントのとおりいろいろあるが、筆者はinterfacesを変更する方法にした。
cat /etc/netword/interfaces (省略) auto enp12s0 iface enp12s0 inet dhcp ethernet-wol g
設定したら、再起動する。
Mac Addressの調査
最近のDebianは、ifconfigではなく、ip addressでネットワークの状態を調べるので、以下のコマンドでMac Addressを調べる。
$ ip a (省略) 2: enp12s0: <NO-CARRIER,BROADCAST,MULTICAST,UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state DOWN group default qlen 1000 link/ether xx:xx:xx:xx:xx:xx brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 169.254.9.128/16 brd 169.254.255.255 scope link enp12s0:avahi valid_lft forever preferred_lft forever (省略)
上の出力の「link/ether xx:xx:xx:xx:xx:xx brd ff:ff:ff:ff:ff」 の行のether直後の6つの16進数がMac Address。
これをメモしておく。
(2022-11-01 追記)
職場のASRock Z170 Extreme4で実行した結果、以下のようにBIOSを変更しないとWakeOnLANできなかったので追記。
起動時にF2またはDELキーでBIOSメニューを起動
Adbanced -> ACPI Configureation -> PCIE Devices Power On: Enabled (これにより、電源OFF時にもEthernetケーブルが接続されたHUBのランプが点く) Boot -> Boot From Onboard LAN: Enabled
(追記終了)
WakeOnLANを命令する側PCの設定
$ sudo apt install wakeonlan $ wakeonlan MAC Address
毎回MAC Addressを入力するのも面倒ですので、以下のBashスクリプトを作成。
なんと作成の日付は、2004年(・o・)。かなり以前に作ったスクリプト。
ここでは、kawaとnijiというhostnameのPCを起動できるようにした。
$cat ~/bin/wol
#!/bin/sh
# wol ver0.01 2004/02/03-
# Written by H.Yamada
case $1 in
kawa | KAWA | Kawa ) echo "Wakeup kawa"
wakeonlan -i 192.168.xxx.255 xx:xx:xx:xx:xx:xx ;;
niji | NIJI | Niji ) echo "Wakeup niji"
wakeonlan -i 192.168.xxx.255 xx:xx:xx:xx:xx:xx ;;
* ) echo "error: $1 is unknown machine"
echo "Usage: wol machinename"
exit 1 ;;
esac
exit 0
もちろん、MAC AddressやPCの増減は、お手元の環境に合わせてね。