(2022-02-02 初稿 - )
はじめに
Chrome Remote Desktopというネットワークサービスがあり、これを用いれば自宅や職場のPCに遠隔地から接続して操作できるようになる。
筆者は忘れ物が多く、ファイルや趣味で撮影した写真を職場等で取り出すために、Chrome Remote Desktopを利用してみたので、そのメモを残す。
我が家のネットワーク
まず最初にわが家のネットワークについて、簡単に下図で説明する。
- Chrome Remote Desktopのアクセス先(以下、リモートサーバ)は、電源ONでないとアクセスできないので、省電力のノートPCを24時間電源稼働している。省電力というと聞こえはいいが、要は古いノートPCにDebianをインストールして利用している。(^^ゞ
- PC作業の大半は、DebianのインストールされたデスクトップPCで行っており、ここにファイルや写真等が保存されていることが多い。
- また、省電力のRaspberry Piは24時間稼働しており、大容量のハードディスクを接続してファイルサーバとして利用している。
- Raspberry PiとリモートサーバのノートPCは24時間稼働だが、デスクトップPCやWindowsのノートPCは通常電源OFFで、必要なときにWakeOnLANで起動する。
- 遠隔地からは、Chrome Remote Desktopでリモートサーバにアクセスして、必要に応じて起動したデスクトップPCやWindowsノートPC、常時稼働のRaspberry Pi等にSSHやVNCで接続して作業を行う。
Chrome Remote Desktopのインストール
まずは、自分のGoogle アカウントでChromeにログイン後、以下のサイトに行く。
WindowsやMacのPCならば、すんなりインストール可能と思われるが、筆者のDebianのノートPCだったので、少しだけ苦労した。^^;
上図の青いダウンロードボタンを押すと、ダウンロードが始まってインストールが開始されるが、管理者権限がないのでインストールが先に進まない。^^;
インストールが中断したら、ターミナルで以下のコマンドを入力すると無事インストールできる。
$ sudo apt install ~/Downloads/chrome-remote-desktop_current_amd64.deb
インストールが中断し、少しあわてたが、無事にインストールできると以下の2つを入力する。
遠隔地からもわかりやすいPC名を入力する。
セキュリティのためのPIN(6桁以上の数値)を入力。
サーバは、Chromeブラウザを立ち上げておく必要もなく、ログアウトしていても電源ONであればリモートからの接続は可能である。
Chrome Remote Desktop クライアントからの接続
クライアントにはソフトウェアのインストール不要で、自分のGoogleアカウントで以下のサイトにアクセスすると先程設定したサーバのPC名があるので、接続したPC名をクリックすれば接続できる。
その他の細々とした設定
ノートPCのディスプレイを閉じてもサスペンド等しないように
以下の記事を参考に、設定をした。
sudo vi /etc/systemd/logind.conf HandleLidSwitch=suspend (変更前) HandleLidSwitch=ignore (変更後)
変更したら、再起動でディスプレイを閉じてもサスペンドしないようになる。
WakeOnLANでPCの電源をONに
拙作の記事だが、以下にリンクを貼っておく。