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Raspberry PiのOSを10⇒11(Bullseye)に変更

(2021-11-30 初稿 - )

はじめに

本家のDebianは、2021年8月14日に11(Bullseye)をリリースしたのに続いて、Raspberry Pi OSも、2021年11月8日にBullseye相当の新しいOSをリリースした。

GTK+3を利用し見た目がきれいになったが、やや重くなり2GB以上のRAMがほしいとのこと。

初回の起動時に、日本語の設定(fcitx+mozc)を行ってくれるので、起動直後から日本語が使える親切設計である。

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11(Bullseye)インストール直後のデスクトップ

残念ながら、公式のホームページでは、アップグレードではなく新規のインストールを推奨している。Raspberry Piをサーバ用途で使っている筆者にとってはつらい。(T_T)

このページでは、Raspberry Pi OSを新規にインストールする方法を記載する。

imagerのインストール

まず、最初はimagerのインストールから始める。なお、筆者はDebianを使っているので、他のOSでも大きな違いは無いと思うが、Debianでインストールする方法を記載する。

上記サイトから、赤丸の部分をクリックして、imager_1.6.2_amd64.debをダウンロード。

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imagerのダウンロード

ダンロードしたdebパッケージをaptでインストールする。

$ sudo apt install imager_1.6.2_amd64.deb

Debian 11(Bullseye)では問題なくインストールできた。メニューのアクセサリにある「Imager」を起動し、Raspberry Pi OS(32bit)と書き込むmicro SDカードを選択後、Writeで書き込めば準備は完了である。

初回の起動時にハーティションを変更してデータ領域等を拡張するので、imagerを利用する方法が簡単である。

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ImagerによるOSの書き込み

起動後の設定

起動後の設定は、様々なものがあるが、ここでは、IPアドレスの固定とSSHVNCの設定のみを紹介する。

IPアドレスの固定

サーバとして利用する場合は、IPアドレスを固定(静的)した方が都合がよい。

デスクトップ右上にあるネットワークのアイコンを右クリックすることで、IPアドレスを設定できる。

ちなみに、設定は /etc/dhcpcd.conf に書き込まれ、例えば、アクセスポイントSSID abcd  Wi-Fi にアクセスする際には以下のようになる。なお、XXXの部分は接続するネットワークに合わせて変更する。

SSID abcd Wi-Fi inform 192.168.XXX.XXX static routers=192.168.XXX.1 static domain_name_servers=192.168.XXX.1 static domain_search=8.8.8.8 noipv6

SSHの起動

下の画面にあるsshにチェックを入れれば(赤丸)、sshが使えるようになる。

他のPCから接続する場合は、上記で設定したIPアドレスを用いて以下のように接続する。

$ ssh pi@192.168.XXX.XXX

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sshVNCの起動

VNCの起動

同様に、上の画面のVNCにチェックを入れれば(赤丸)、サーバとして機能する。tigervnc等のVNCビューアで接続できるが、パスワードの設定をUNIXパスワードからVNCパスワードに変更しないと接続できないので注意すること。

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VNCのオプション変更

おわりに

以上、IPアドレスの固定化とSSHVNCのサーバの設定を行った。SSHVNCが使えれば、リモートでも設定可能になると思われる。

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