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Raspberry Pi 3B+にfluxboxをインストールしてみた

(2024-01-19 初稿)

Raspberry Pi 3B+ が余っていたので、ひとつは ArchLinux をインストールして、そこそこ使えるようにした。
このページでは、別解としてRaspberry Pi OS LiteにWindow Managerとして fluxboxをインストールしてみたので、そのメモを残す。

インストールしたfluxbox

fluxboxは、非常に軽量で、カスタマイズ性の高さで高い評価を受けているWindow Manager。ただし、デスクトップ環境ではないので、利用するソフトウェアは自ら選んでインストール、設定を行う必要がある。

このページでは、筆者がfluxboxをインストールした後、メニューのカスタマイズやどのようなソフトウェアをインストールしたかを記録する。

ただし、冒頭に記述したとおり、GUI環境では力不足なRaspberry Pi 3B+にインストールしたので、余計なソフトウェアは原則インストールせずに、外観にもこだわらず、快適に作業できることだけを目指した。

なお、Raspberry Pi OSを使っているので、ネットワーク接続等の基本的な操作は、インストール前のImagerで設定するか、以下のサイトなどを参考に行ってほしい。

X windowのインストール

参考までに、Raspberry Pi OS liteからXwindowのインストールする方法を簡単に記述する。

$ sudo apt install xserver-xorg rasoberrypi-ui-mods

以下を実行して、デスクトップ起動を選択する。

$ raspi-config
1 system option S5 Boot/Auto login B3 Desktop $ sudo reboot

以上で、Xwidnowのインストールは完了。

fluxboxのインストール

fluxboxのインストールは、以下のとおり。

$ sudo apt install fluxbox

fluxboxの設定

これで、ようやくfluxboxの設定に移行できる。

スタイルの選択(zimec_darkblue)

デスクトップを右クリックして出てくるメニューのStylesを選択し、「zimec_darkblue」を選んだ。他にも良いものがあるかも知れないが、インストールしてまで変えようと思わないズボラな筆者。(^^ゞ

メニューのカスタマイズ

デフォルトのメニューは、ソフトウェアをインストールすると、一部はメニューに反映されるものの、全て載るわけではないので、自分でインストールしたソフトウェアは自分でメニューの好きな場所に登録した方が良い。

メニューのバックアップ

まずは、メニューのバックアップ。

$ cp ~/.fluxbox.menu ~/.fluxbox/memu.org
自分のメニューの登録

自分のメニューをmymenuとし、デフォルトのメニューに追加する。
なお、メニューの名前は、お好きなように。

$ vi ~/.fluxbox/menu
[begin] (fluxbox)
[include] (~/.fluxbox/mymenu)
[include] (/etc/X11/fluxbox/fluxbox-menu)
[end]

自分のメニューの登録
自分のメニューへの登録

mymenuには、後述する自分でインストールしたソフトウェアを登録する。
mymenuは、メニューの一階層下のメニューなので、[submenu]で始め、[end]で終わる。

[submenu] (mymenu) {}
  [exec] (lxterminal) { lxterminal }
  [exec] (xterm) { xterm -fa "Noto Mono" -fs 10 -fx  "-misc-fixed-medium-r-normal--14-130-75-75-c-140-jisx0208.1983-0" }
  [exec] (pcmanfm) { pcmanfm }
  [exec] (gvim) { gvim }
  [exec] (midori) { midori }
  [exec] (chromium-browser) { chromium-browser }
  [exec] (gpicview) { gpicview }
  [exec] (gnome-screenshot) { gnome-screenshot -i }
[end]

自分のメニューへの登録

各種ソフトウェアのインストール

ターミナルエミュレータ

lxterminal

lxterminalは、Raspberry Pi OSのデフォルトでインストールされるターミナルエミュレータで、タブ機能もあるので便利。もちろん、日本語の表示、入力ともに問題はない。

筆者のところだけかもしれないが、時々起動できなくなることがある。
そんな場合には、fbrun(Alt+F2)で「lxterminal --no-remote」とオプションを付ければ起動できる。

$ sudo apt install lxterminal

xterm

最もシンプルなターミナルエミュレータ。タブも無いので、常用するには少しつらいかな。デフォルトだと日本語が文字化けするので、以下の記事を参考に設定してみて。

$ sudo apt install xterm
ファイルマネージャー

pcmanfm

pcmanfmは、ラズパイのデフォルトのファイルマネージャー。fluxboxで多く薦められているのはrox-filerのようだが、ネットワーク上のファイルを扱う方法がわからず、pcmanfmを利用することにした。

$ sudo apt install pcmanfm
ブラウザ

midori

もちろん、Raspberry Piのデフォルトのブラウザは、chromiumだが、chromiumでも重く感じるときがあり、midoriをインストールして練習中。
初回の起動時は、とても重かったが、次回以降は比較的スムーズに動いている。
コツは、たくさんのタブを開かないことで、こまめに閉じたり開いたりするのがよさそうだ。

$ sudo apt install midori

chromium-browser

raspberry piのデフォルトのブラウザ。起動には時間が掛かるが、一度起動してしまえばそれほど重くない気がする。
なぜか、googleのサイトは、midoriでは重かったりするので、midoriでは見られないサイトがあった場合の万が一のためのインストール。

$ sudo apt install chromium-browser

w3m

かつては、筆者のメインブラウザだったw3mJavascriptは使えないが、用語の意味やちょっとした検索ならばターミナルから簡単に行える。
過去に使い方をまとめたページがあるので、参考までにリンクを載せておく。

$ sudo apt install w3m
エディタ

gvim

ご自分の好きなエディタを入れれば良い。筆者は、昔からvimを利用しているが、emacsやmousepad等でも良い。せっかくXwindowをインストールしたので、gvimをインストールした。

sudo apt install vim-gtk
画像ビューア

gpicview

画像ビューアも軽快な動作をするものなら何でも良いが、Raspberry Piのかつての画像ビューアである gpicview をインストールした。

sudo apt install gpicview
スクリーンショット

gnome_screenshot

srotがRaspberry Piの標準のスクリーンショットを撮るためのソフトウェア。
ただし、コマンドラインオプションで動作を決めて実行するため、オプションを覚えておくのが面倒なので、GUIgnome-screenshotを用いることにした。

$ sudo apt install gnome-screenshot
ドキュメントビューア

evince

最近は、ブラウザで見ることも多くなってきたが、Raspberry Pi 3B+では、PDF専用の evince をインストールした方が良いと思う。

$ sudo apt install evince

 

何か不足していることがありそうだが、皆さんの参考になれば

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