(2020-09-22 初稿 - 2021-05-17 転記・修正)
はじめに
購入したM5Stackで、小さなスケッチを作っているが、作成・変更するたびにUSBで接続してコンパイル・転送を実行していた。
一度、スケッチをM5Stackに転送してしまうと、一つ前や、その前に作ったスケッチが消失してしまい、それらを実行するためには、再度Arduino IDEで転送する必要があり、非常に面倒に感じていた。
Webで検索すると、とても良いスケッチをアップしてくださる方がいた。
このスケッチは、実行するスケッチをSDカードの中に保存しておけば、起動時に実行したいスケッチを選択できるようになるものだ。
インストールと準備
上記サイトから、gitまたはzipファイルをダウンロード。
M5Stack-SD-Updaterをコンパイルするためには、以下のライブラリが必要。
いずれも、Arduino Library Managerから検索して、インストールできるので、事前にインストールしておくこと。
続いて、以下の準備を実行する。
- M5Stack-SD-Menu.ino をコンパイル
- スケッチ」メニューの「エクスポート(コンパイルしたバイナリを出力)」でディレクトリにbinファイルを保存
- 保存したbinファイルを menu.bin に名前を変更
- コンパイルしたスケッチを、「右矢印マーク」または「スケッチ」メニューの「書込装置を使って書き込む」でM5Stackに送信
以上で準備は完了。
なお、以下のページにSD-Updaterに対応したバイナリファイルがあるので、お気に入りのスケッチをSDカードの中にコピーすれば選択・実行できるようになる。
SD-Uploaderの操作方法
左端のAボタンを押しながら、電源ボタンを押す(再起動)と、SD-Updaterが起動し、Cボタンでスケッチを選択し、AボタンでLOADすると、スケッチが実行できる。
スケッチを転送するための母艦が必要ないため、出先でも簡単にスケッチを変更して、実行することができるようになる。
自作のスケッチもSD-Updaterに対応させる
自分で、SD-Updaterに対応したスケッチを作る場合は、以下の2点のみスケッチに
書き加える。
#includeの次の行に、以下の行を加える #include "M5StackUpdater.h" M5.begin(); の次の行に、以下の行を加える checkSDUpdater();
とても簡単。後は、コンパイルしてバイナリファイルをSDカードに保存するだけ。
おわりに
世の中、不便に感じることは、既にどなたかが開発しており、このSD-Updaterも、そんなソフトフェアのひとつだと思う。
また、何かわかったら追記する。