(2022-06-15 初稿)
はじめに
先日、職場のRaspberry Pi 4Bをサーバにするため、IPを固定化した。
ちなみに、筆者のRaspberry Piの環境は以下のとおり。
Linux hoge 5.15.32-v7+ #1538 SMP Thu Mar 31 19:38:48 BST 2022 armv7l GNU/Linux
ちなみに、上図のIPアドレスは実際に割り振ったIPとは異なる。
しばらく順調に動いていたが、ある時点からサーバの機能が失われ、sshによるログインなどができなくなった。
/var/log/syslogを調べてみると、以下のようなメッセージが延々と書き込まれていた。
May 29 00:01:40 hoge dhcpcd[472]: wlan0: received approval for 192.168.11.50 May 29 00:01:40 hoge dhcpcd[472]: wlan0: received approval for 192.168.11.50 May 29 00:01:40 hoge dhcpcd[472]: wlan0: received approval for 192.168.11.50 May 29 00:01:40 hoge dhcpcd[472]: wlan0: received approval for 192.168.11.50 May 29 00:01:40 hoge dhcpcd[472]: wlan0: received approval for 192.168.11.50
同じ秒に何回もメッセージを受けており、これでは正常な動作は期待できない。
そこで、ネットを検索すると以下のサイトがヒットした。多謝。
- ラズパイをGUIから固定IP化するとDHCP INFORMパケットがネットワークに溢れてしまう件 - t-hom’s diary
- Raspberry Pi OS でIP アドレスを固定する。 - .zapping
さらに調べると、Raspberry Piのサイトにも投稿されていた。
これらのサイトによると、「Automatically configure empty options」にチェックを入れるとあふれるほどのメッセージを受け取るらしい。
対策
対策としては、「Automatically configure empty options」のチェックを外す。
または、/etc/dhcpcd.conf を以下のように修正する。
# Example static IP configuration: interface wlan0 #inform 192.168.11.50/24 # コメント化or削除 static ip_address=192.168.11.50/24 static routers=192.168.11.1 static domain_name_servers=192.168.11.1 8.8.8.8
筆者は、dhcpcd.confを直接編集し、安定動作するようになった。