(2021-12-23 初稿 - )
はじめに
WSL2のインストール、設定やMovaXtermでGUIアプリケーションの実行ができるようになった。
GUIアプリの実行はできても、日本語入力できないことが課題だった。
ネットで解決策を検索すると以下のサイトがあり、筆者が試したところ不安定ながらもなんとか日本語入力ができるようになったので、その方法について記載する。
なお、筆者はWSL2のLinuxとしてDebianを利用している。
設定方法
日本語入力としてfcitxとmozcの組合せをインストール。
sudo apt install fcitx-mozc
上記の一連のパッケージが導入される。
筆者の環境では、設定前の状態は以下のとおりであった。
$ ps ax PID TTY STAT TIME COMMAND 1 ? Sl 0:00 /init 8 ? S 0:00 /init 10 ? Ss 0:00 ./wslconnect wsl -F -p 127.0.0.1:22015 11 pts/1 Ss 0:00 -bash 17 pts/1 R+ 0:00 ps ax
ログイン時に一度だけ実行される .profileに以下の記述を追記する。
# add export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx export XMODIFIERS=@im=fcitx fcitx >& /dev/null
記述後、以下のとおりコマンドプロンプトまはたPower Shellで再起動する。
> wsl -t Debian (Debianの部分は自分のDistributionに合わせて)
再起動後、WSL2のDebianを再起動後、ps axで確認すると以下になる。
PID TTY STAT TIME COMMAND 1 ? Sl 0:00 /init 8 ? S 0:00 /init 10 ? Ss 0:00 ./wslconnect wsl -F -p 127.0.0.1:22006 11 pts/1 Ss 0:00 -bash 18 ? S 0:00 fcitx 23 ? S 0:00 dbus-launch --autolaunch 0f1a3077d3824631b620f765ec669315 --binary-syntax --close-stderr 24 ? Ss 0:00 /usr/bin/dbus-daemon --syslog-only --fork --print-pid 5 --print-address 7 --session 30 ? Ss 0:00 /usr/bin/dbus-daemon --syslog --fork --print-pid 5 --print-address 7 --config-file /usr/share/fcitx/dbus/daemon.conf 34 ? SN 0:00 /usr/bin/fcitx-dbus-watcher unix:abstract=/tmp/dbus-zmnAocraZz,guid=811b0d49fc7ef7d40fab4f1061c3b5ba 30 35 ? Sl 0:00 /usr/lib/mozc/mozc_server 84 pts/1 R+ 0:00 ps ax
念の為、以下のとおり入力メソッドがfcitx-mozcになっているか確認する。
$ fcitx-configtool
再起動後に、全角/半角キーを何度か押すことにより、なんとか日本語入力ができるようになる。
なんとかというのは、Mozcの変換ができるようになるのが気まぐれなためである。
実行例
gvim &
firefox &
もちろん、いずれのソフトもメモ帳等にあらかじめ日本語を入力しておき、ペーストすることは可能である。